「二千円札」はもうずっと作られていないらしい

部屋の整理をしていて、2011年か2012年の記事で、「財務省は2012年度も二千円札は製造しないと発表した」という切り抜きが出てきた。その時までで、二千円札製造枚数は9年連続でゼロ。「2013年度以降も製造再開は難しいのでは?」という財務省担当者の話を載せていた。そして、調べてみると、2003年度(平成15年度)以降、二千円札はもうずっと製造されていないらしい。その2003年度は1億1000万枚が製造されたそうだ。

 

二千円札は、2000年7月19日、沖縄・九州サミット開催を記念して発行された紙幣。おもてには肖像画ではなく、沖縄・首里城守礼門が描かれたデザインになっている。

ということもあって、沖縄に住んでいたころは、二千円札が普通に使われている認識をしていた。ATMでお金を引き出すと、かなりの割合で二千円札が出てきていたし。

だけど、それを東京都内で使うと、ぎょっとされることもしばしばあった。飲み会でそれで割り勘を払うと、その札を持って行った友人もいた。

 

日本銀行那覇支店が公表する「全国と沖縄県内の二千円札発行高推移(沖縄県内は、日本銀行那覇支店におけるネット支払高累計(支払高累計-受入高累計)」によると、流通量2021年3月の数値は全国9,600万枚と1億枚を下回っている。うち沖縄は717.5万枚。全国では下がっていて、沖縄では上がっている。もうしばらくすると、10%くらいが沖縄県流通になりそうだ。全国のピークは2004年8月の流通量5.13億枚。

ちなみに一万円札約100億枚、五千円札約6.5億枚、千円札約42億枚だそうな。

 

自動販売機で使えないことも多いし、二千円札を手にした経験がない人もいるだろう。需要の少ない二千円札は、役目を終えていくのだろうか。

 

 

2024年度上期に新しい一万円、五千円、千円の新紙幣が発行されることになっているが、二千円札の発行は公表されていない。