チーム・バチスタの栄光

サイゾーに原作者の記事があった影響で、「チーム・バチスタの栄光」のDVDを借りてみた。

テレビ局の映画の製作者が集まった講演会みたいなイベントで、とあるPが「日本の映画会社の面々はテレビ局が作る映画についてテーマ性が希薄だとか批判をするけれど、僕らは観客が見たいものを作っているんだ」みたいなことを言ってたのを思い出した。

「チーム~」は、ところどころにトリックみたいなものがあって、くすぐりがあって、とっても見やすくできている。そこを批判するつもりは毛頭ないんだけれど、この作品を人に勧めるか、また見るか、と言われたら、やっぱり答えは「ノー」なんですな。テーマ性をまるきし感じられず、心を打つものはなく、つまりは本作を俺は評価できないわけだ。

つーことで、映画というのはやはり『作品』なのだと思う。作家が作るんものなんですよ。
それは井筒監督が言ってたんですよね。それを理由に「ブラックホーク・ダウン」を撮ったリドリー・スコット
口にした「テーマはみた人に判断して欲しい」というコメントをこき下ろしたんです、井筒監督は。「投げるな」と。
俺はそれに強く同意します。