2つのパスポート~私の国 母の国

テレメンタリー 09.02.08放送  メ~テレ制作

娘のバスケットボール日本代表選出をめぐり、
日本帰化を選択したガーナ人夫妻と
日本で生まれ育ちながらガーナ国籍しかもてない娘の姿を通じて
日本の移民政策、いわゆる血統主義に静かに疑問を投げかけたドキュメンタリー。
温かみのある映像のなかに、声高はないが、しっかりと主張を込めた秀作。

英米の出生地主義をとらない日本。帰化申請の手続きの煩瑣性やかかる期間の長さも指摘される。
半年~10カ月かかるらしい。
ここで、番組内の名古屋法務局担当者のコメントを考える。
「毎年1万5千件の申請がありますから。。。」
これぞ、事業仕分けの際にも指摘された官僚のトリック。
1万5千件は、全国での申請件数だ。
全国各県に法務局はあるので、単純化するために50あるとすると、1箇所300件平均。
では、民事局職員の数は何人いるのか?・・・・調べようかと思ったが、やめた(笑)
知ると変な考えが起こりそうだからなww
もし1箇所に10人いたら、1人年に30件だな。月に3件弱。そんなはずはないよなww
でも、少子高齢化対策として移民政策をとるならば、重要案件として人を割くべきだよね。
国家戦略が問われている案件なんだわね。
「国籍はメリット、簡単には許可しない」と言うのが国の考えだと、夫妻に協力した行政書士は述べた。
さもありなん。

こういういろんなことを考えさせるのに、説教臭くない番組だったから、秀作なのです。

ディレクター:村瀬史憲 名前がいいね。「憲」が入ってる。
プロデューサー:早川健

機会があれば話を聞いてみたい。

http://www.nagoyatv.com/document/backnumber/060329/tsubuyaki.html
http://company.tv-asahi.co.jp/contents/banshin/keiretsuprog14.html


キーワード
(1)国籍ってなあに?
(2)帰化の大変さ
(3)子を想う親の思い
(4)映像力
(5)構成力
(6)ナレーション


番組ジャンル
ドキュメンタリー

企画内容
血統主義」を採用している日本の国籍法は、日本で生まれた子供でも、両親が外国籍の場合は、原則として日本国籍を認めない。ガーナ人の両親のもと日本で生まれた少女、馬瓜(まうり)エブリンさんは日本語を話し、周囲の日本人と同じように成長したが国籍はガーナだった。そんな彼女が一昨年、16歳以下のバスケットボール日本代表候補に選ばれた。オリンピックへの出場を目標に掲げる彼女にとっては大きなチャンスだ。しかし日本代表になるためには日本国籍が必要だ。娘の夢を実現するため、両親は家族で帰化する道を選んだが、道のりは険しく、失うものも少なくなかった。国籍にかかわらず、生まれ育った日本が母国と語る14歳の少女と、彼女を支える家族の思いを描く。