「義援金」→「義捐金」とも書くということから、「捐」という文字が気になる。
「捐」(エン)は、訓読みだと、捐てる(すてる)・捐える(あたえる)・捐う(かう)の用法がある。
「捐てる」の意味で使用する「捐館」(えんかん)は、 館(住居)を捐すてて世を去ることから、「死」「死去」、特に位の高い人物の死を意味するらしい。
「捐える」は、貧困にあえぐ人や被災者に対して救済のため金品を提供するという意味。よって、義捐(ぎえん)となるわけですね。
そして、「捐う」とは、金銭で官位を得ること。
いろいろと面白い意味を言葉だなと思った次第。
貧困にあえぐ人や被災者に対して救済のため金品を提供するという意味をもつ言葉として、「救恤」(きゅうじゅつ)がある。
「恤」には、恤える(うれえる)、恤れむ(あわれむ)、恤む(めぐむ)の意味があるという。