今野敏メモ② 隠蔽捜査シリーズ ※ネタバレあり

◆隠蔽捜査

「隠蔽捜査」(2005年)※読了

「果断 隠蔽捜査2」(2007年)※読了/所有

「疑心 隠蔽捜査3」(2009年)※読了

「初陣 隠蔽捜査3.5」(2010年)※読了

「転迷 隠蔽捜査4」(2011年)※読了

「宰領 隠蔽捜査5」(2013年)※読了

「自覚 隠蔽捜査5.5」(2014年)

「去就 隠蔽捜査6」(2016年)

「棲月 隠蔽捜査7」(2018年)※/所有

「空席」(2018年/短編)

清明 隠蔽捜査8」(2020年) ※読了

「選択」(2020年/短編)

「探花 隠蔽捜査9」(2022年) ※読了

「竜崎とST」 (2021年/短編)

 

今野敏は、シリーズ第1作で「第27回吉川英治文学新人賞」を受賞(2006年)。第2作「果断」 で第21回山本周五郎賞(2008年)、第61回日本推理作家協会賞(2008年)を受賞している。2017年に<隠蔽捜査シリーズ>で第2回吉川英治文庫賞を受賞(2017年)。

 

主人公は、東大法学部卒の警察官僚・竜崎伸也。階級は警視長。エリートたる警察キャリアは、国家を守るため、身命を捧げるべきと考え、その信条に従って生きる男。愛想はなく冗談のひとつも言わない。私利私欲なく原理原則を忠実に全うしようとする姿勢に、周囲からは「変人」という称号を与えられている。

 

竜崎は、第1作では、警察庁長官官房で総務課課長としてマスコミ対策を担っていた。しかし、身内の起こした事件がもとで、警視庁大森署署長に異動となる(第2作以降)。だが、大森署で数々の難事件を解決したことで、神奈川県警刑事部長に栄転となる(第8作)。

 

■映像化

2007年、2008年テレビ朝日「土曜ワイド劇場」で、陣内孝則が竜崎を演じた。原作は「隠蔽捜査」と「果断 隠蔽捜査2」。

2014年TBSで連続ドラマ化。杉本哲太古田新太のW主演。原作は「隠蔽捜査」から「宰領 隠蔽捜査5」。2019年にも「去就 隠蔽捜査6」を原作に放送。

 

■登場人物

竜崎 伸也(りゅうざき・しんや

伊丹 俊太郎(いたみ・しゅんたろう)

警視庁刑事部

 

竜崎の家族

竜崎 冴子(りゅうざき・さえこ)

竜崎の妻

竜崎 美紀(りゅうざき・みき)

竜崎の娘。

竜崎 邦彦(りゅうざき・くにひこ)

竜崎の息子


牛島 陽介(うしじま・ようすけ)

坂上 栄太郎(さかがみ・えいたろう)

谷岡 裕也(たにおか・ゆうや)

田切 貞夫(おだぎり・さだお)


大森署
貝沼 悦郎(かいぬま・えつろう)

大森署副署長

戸高 善信(とだか・よしのぶ)

今野「カットバック 警視庁FCⅡ」にも登場

斎藤 治(さいとう・おさむ)

警務課課長

関本 良治(せきもと・りょうじ)

刑事組織対策課課長

久米 政男(くめ・まさお)

地域課課長


警視庁

田端 守雄(たばた もりお)

「同期」シリーズ、「警部補・碓氷広一」シリーズにも登場

下平 栄介(しもひら えいすけ)

刑事部捜査一課第一特殊犯捜査第二係(SIT)係長

野間崎 正嗣(のまざき まさつぐ)

第2方面本部管理官

長谷川 弘(はせがわ ひろし)

第2方面本部長

岩井 豊(いわい ゆたか)

管理官

 

神奈川県警

 

 

■作品別メモ

「隠蔽捜査」

「果断 隠蔽捜査2」

「疑心 隠蔽捜査3」

「初陣 隠蔽捜査3.5」

「転迷 隠蔽捜査4」

「宰領 隠蔽捜査5」

「自覚 隠蔽捜査5.5」

「去就 隠蔽捜査6」

「棲月 隠蔽捜査7」

「空席」

清明 隠蔽捜査8」

竜崎は神奈川県警刑事部長に異動となり、着任初日から描かれる。神奈川県・東京都のの境で他殺体が発見され、神奈川県警と警視庁の合同捜査に。いわくのある警視庁伊丹刑事部長と絡むことになる。

被害者は中国人であることが判明、公安も事件に絡んできて、事件は警察内のパワーバランスが影響してくる。もちろん竜崎はそんなことに目もくれないのだが。

 

「探花 隠蔽捜査9」

 

「竜崎とST」

2021年の「コミックマーケット99」で配布された短編。電子書籍のみ。