柚月裕子による検察・弁護士小説シリーズ。主人公・佐方貞人は、検察官から弁護士へと職を変える。
■シリーズ
- 第1作「最後の証人」
- 書籍・宝島社2010/5/10
- 文庫・宝島社文庫2011/6/4
- 文庫・角川文庫
- 第2作「検事の本懐」
- 第3作「検事の死命」
- 第4作「検事の信義」
- 書籍・KADOKAWA2019/4/20
- 文庫・角川文庫2021/10/21
■シリーズ詳細
- 第1作「最後の証人」
- 第2作「検事の本懐」
- 第3作「検事の死命」
- 佐方の検事時代のエピソード4編
- 第一話 心を掬う
- 佐方は米崎地検2年目。中央郵便局で郵便物の紛失が相次いでいることを知り、米崎中央郵便局監察官の福村正行と連携する。福村は田所健二という局員に目を付け、内偵を進めていた。佐方は証拠をつかむために、浄化槽を捜索し、流された郵便物の紙片捜索を自ら手掛ける。
- 不明になっていた郵便物の送り主のひと組が、長く新聞配達所を営んでいた夫婦。つつましい暮らしの中で、孫に当てて入学祝いを送っていたが、それを奪われていた。佐方は自分が司法試験に合格するまで送金してくれていた父方の祖父母のことを思い起こす。この最後の佐方を語るエピソードが心を打つ。
- 第二話 業をおろす
- 第三話 死命を賭ける 「死命」刑事部編
- 第四話 死命を決する 「死命」公判部編
- 第一話 心を掬う
- 佐方の検事時代のエピソード4編
- 第4作「検事の信義」
- 佐方の検事時代のエピソード
- 第一話 裁きを望む
- 第二話 恨みを刻む
- 第三話 正義を質す
- 第四話 信義を守る
- 佐方は任官5年目の検事。認知症の母親殺害で逮捕された男・昌平の裁判を担当する。介護疲れから犯行に及んだと自供したが、佐方は、遺体発見から逮捕までの「空白の2時間」に疑問を抱く。
- 佐方の検事時代のエピソード
■事件の舞台/地域
- 米崎
佐方が配属される米崎地検。これは架空の地方検察庁で、庁舎のあある米崎市も架空の土地。東京都内から北へ新幹線で2時間ほどの所とされている。 - 広島県次原市
佐方の父親・陽世の出身地。地名は架空。佐方は3歳から中学時代までをここに暮らしていた。 - 広島県呉原市
■キャラクター
- 佐方貞人(さかた・さだと)
- 20代後半
- 筒井義雄(つつい・よしお)
- 増田陽二(ますだ・ようじ)
- 米崎地検の佐方担当検察事務官。佐方より3歳年上。
- 佐々木信雄(ささき・のぶお)
- 米崎地検の検察事務官。増田にとっては2歳上の、地元の高校の先輩で、時々酒を飲む間柄。
- 佐方陽世(さかた・ようせい)
- 佐方の父。
■テレビドラマ