◆同期シリーズ
同じ年に警察官になった同期生の物語。
「同期」(2009年)※所有
「欠落」(2013年)
「変幻」(2017年)※2021/10/10読了(図書館)
■登場人物
・宇田川亮太 巡査部長 32歳 警視庁刑事部捜査一課殺人犯捜査第五係
・蘇我和彦 巡査部長 警視庁公安総務課→懲戒免職
・大石陽子 警視庁刑事部捜査一課特殊犯捜査係
・植松義彦 警部補
・土岐 警視庁刑事部捜査一課特命捜査対策室特命捜査第四係
※植松と土岐は同期
「同期」
◆
「欠落」
◆
「変幻」
◆宇田川の同期、大石が、宇田川・植松・土岐を集めた飲み会の席で「出向になる。しばらく会えなくなる」と告げ、間もなく消息不明となった。宇田川、植松は港区の埋め立て地の運河で見つかった暴力団関係者と思われる刺殺体の捜査に当たる。二人は捜査本部の設置された臨海署の刑事とペアを組むことに。被害者を運んだとみられる車が見つかり、それが暴力団伊知原組の組員・堂島の所有と分かる。宇田川は捜査を進める中で、大石が大規模の麻薬取引を行っている伊知原組に潜入捜査を行っていたことを突き止める。
・田端守雄捜査一課長
・名波孝三係長
・池谷陽一管理官 殺人犯捜査第四係/第五係統括
臨海署
・野村署長
・相楽係長 強行犯第二係
・荒川巡査部長
・日野巡査
麻布署
・白木 生活安全課
・竹本 組対課
・織部
組対部
・畑中 麻薬捜査担当
・武原管理官
伊知原組
・兵藤
・堂島
◆特殊防諜班シリーズ(旧題:新人類戦線シリーズ)
「特殊防諜班 連続誘拐」(2008年) ※所有
(旧題:新人類戦線 "失われた十支族" 禁断の系譜 1986年)
「特殊防諜班 組織報復」(2009年2月 講談社文庫)
(旧題:聖卍<スワスティカ>コネクション 1987年)
「特殊防諜班 標的反撃」(2009年)
「特殊防諜班 凶星降臨」(2009年)
(過去<シュパンダウ>からの挑戦者 1988年)
「特殊防諜班 諜報潜入」(2009年)
(失われた神々の戦士 1988年)
「特殊防諜班 聖域炎上」(2010年)
(旧題:黒い翼の侵入者 1989年)
特殊防諜班 最終特命(2010年)
(旧題:千年王国の聖戦士<メシア> 1990年)
◆潜入捜査(旧題:聖王獣拳伝)シリーズ
警視庁捜査4課<現在は組織犯罪対策部暴力団対策課に再編>のマル暴刑事・佐伯涼が主人公。暴力団を憎み、容赦な仕打ちで構成員を時に死にも追い込んできた佐伯は、突如「環境犯罪研究所」に出向となる。そこは環境庁の下部組織で、環境汚染、環境破壊といった“環境犯罪”に対して、悪質な環境破壊者には独断で処分していい権限を与えられている。環境犯罪に暴力団が絡んできており、暴力団を憎む佐伯が目をつけられたのだ。警察ではないため、銃は携帯できない。しかし、佐伯は暗殺者の血筋を受け継いでおり、佐伯流活法という、武術と医術を併せ持つ独特の体術の使い手だった。その術を武器に、暴力団に狙われた企業に潜入し、組織壊滅に挑む。
1作目「聖王獣拳伝」というタイトルは、編集部がつけた、「流行っている文字を全部並べてやれ、という編集部の悪にりがすごい」と新書版あとがきで今野が明かしている。
潜入捜査(旧題:聖王獣拳伝 1991年5月 2008年6月の新書版で改題) ※読了(2021年2月刊行の「新装版」にて。実業之日本社文庫創刊10周年記念で発売に)
排除 潜入捜査2(旧題:聖王獣拳伝2 1992年4月 2008年10月新書版 2021年4月新装版)
処断 潜入捜査3(旧題:覇拳聖獣鬼 1993年4月 2009年1月新書版 2021年6月新装版)
罪責 潜入捜査4(旧題:覇拳必殺鬼 1993年10月 2009年4月新書版 2021年8月新装版
臨界 潜入捜査5(旧題:覇拳飛龍鬼 1994年8月 2009年9月新書版 2021年10月新装版)
終極 潜入捜査6(旧題:覇拳葬魔鬼 1995年3月 2009年11月新書版 2021年12月新装版)
◆横浜みなとみらい署暴対係シリーズ(徳間書店/徳間文庫)
※最初は「暴力犯係」、2作目から「暴対係(暴力団対策係)」
神奈川県警54番目の新設署・横浜みなとみらい署のマル暴名コンビ・諸橋&城島が活躍。二人は初任科の同期。ある警察署の暴力犯係で同僚となって以来の関係。
「逆風の街 横浜みなとみらい署暴力犯係」(2003年12月)
「禁断 横浜みなとみらい署暴対係」(2010年6月)
初出:週刊「アサヒ芸能」2009年2月26日号~2010年3月4日号
「防波堤 横浜みなとみらい署暴対係」(2011年11月)
「臥龍 横浜みなとみらい署暴対係」(2016年2月) ※読了
「スクエア 横浜みなとみらい署暴対係」(2019年2月)
「大義 横浜みなとみらい署暴対係」(2021年3月)
登場人物
みなとみらい署
・諸橋夏男(もろはしなつお)
警部。刑事課暴力団対策係係長。暴力団を憎み、相手にするとやりすぎるきらいがあり、かつて県警本部の係長だったが、みなとみらい署係長への異動は「懲罰人事」と考えられている。「ハマの用心棒」の異名をとるが、「そう呼ばれるのは大嫌い」とうそぶく。45歳(「禁断」)
・城島勇一(じょうじまゆういち)
警部補。刑事課暴力団対策係の係長補佐。が低く小太り、浅黒い肌。ハワイやグアムで現地人と間違われ、横浜ではフィリピン人にタガログ語で話しかけられるという。諸橋は「ジョウ」と呼ぶ。
・浜崎吾郎(はまざきごろう)
ベテラン部長刑事。主任。40歳(「禁断」)。首が太く、パンチパーマ。常に黒のスーツで暴力団員と見分けがつかない身なり。腕時計ロレックスはレプリカ。
・倉持忠(くらもちただし)
部長刑事。主任。35歳(「禁断」)。見た目は気が弱そうで、町役場の職員のよう。だが、逮捕術は署でナンバーワン。大東流合気柔術の使い手。
・八雲立夫(やくもたつお)
部長刑事。
・日下部亮(くさかべりょう)
部長刑事。浜崎とコンビを組む。
・笹本康平(ささもとこうへい)
監察官。神奈川県警本部警務部監察官室所属。30代前半。
神風会(しんぷうかい)
・神野義治(じんのよしはる)
神風会組長。諸橋・城島の情報屋。
・岩倉真吾(いわくらしんご)
神風会唯一の組員。神野を崇拝する。
◎参考資料◎
警察の階級
警察庁長官/第1位警視総監/第2位警視監/第3位警視長/第4位警視正/第5位警視
第6位警部/第7位警部補/第8位巡査部長/巡査長/第9位巡査