◎横浜みなとみらい署暴対係シリーズ(徳間書店/徳間文庫)
※最初は「暴力犯係」、2作目から「暴対係(暴力団対策係)」
神奈川県警54番目の新設署・横浜みなとみらい署のマル暴名コンビ・諸橋&城島が活躍。二人は初任科の同期。ある警察署の暴力犯係で同僚となって以来の関係。
「逆風の街 横浜みなとみらい署暴力犯係」(2003年12月)
「禁断 横浜みなとみらい署暴対係」(2010年6月)
初出:週刊「アサヒ芸能」2009年2月26日号~2010年3月4日号
「防波堤 横浜みなとみらい署暴対係」(2011年11月)
「臥龍 横浜みなとみらい署暴対係」(2016年2月) ※読了
「スクエア 横浜みなとみらい署暴対係」(2019年2月)
「大義 横浜みなとみらい署暴対係」(2021年3月)
■登場人物
みなとみらい署
・諸橋夏男(もろはしなつお)
警部。刑事課暴力団対策係係長。暴力団を憎み、相手にするとやりすぎるきらいがあり、かつて県警本部の係長だったが、みなとみらい署係長への異動は「懲罰人事」と考えられている。「ハマの用心棒」の異名をとるが、「そう呼ばれるのは大嫌い」とうそぶく。45歳(「禁断」)
・城島勇一(じょうじまゆういち)
警部補。刑事課暴力団対策係の係長補佐。が低く小太り、浅黒い肌。ハワイやグアムで現地人と間違われ、横浜ではフィリピン人にタガログ語で話しかけられるという。諸橋は「ジョウ」と呼ぶ。
・浜崎吾郎(はまざきごろう)
ベテラン部長刑事。主任。40歳(「禁断」「防波堤」)。首が太く、パンチパーマ。常に黒のスーツで暴力団員と見分けがつかない身なり。腕時計ロレックスはレプリカ。
・倉持忠(くらもちただし)
部長刑事。主任。35歳(「禁断」、「防波堤」では36歳)。見た目は気が弱そう、坊ちゃん育ちに見え、町役場の職員のよう。だが、逮捕術は署でナンバーワン。大東流合気柔術の使い手。
・八雲立夫(やくもたつお)
部長刑事。35歳(「防波堤」)。おそろしく冷めた男だが、ひとたび興味を持つとすさまじい集中力を発揮する。コンピュータマニア。
・日下部亮(くさかべりょう)
新米の部長刑事。29歳(「防波堤」)。浜崎とコンビを組む。大学では応援団にいた。けんかっ早い。
・笹本康平(ささもとこうへい)
監察官。神奈川県警本部警務部監察官室所属。30代前半。
神風会(しんぷうかい)
・神野義治(じんのよしはる)
神風会組長。諸橋・城島の情報屋。
・岩倉真吾(いわくらしんご)
神風会唯一の組員。神野を崇拝する。